結婚して10年近く経ちますが、
その間私は、
正社員→パート→専業主婦
と働き方を変えてきました。
共働きの間は、
いろいろな喧嘩や話し合いを経て
出来るほうができる家事をするスタイルで過ごしてきました。
8年近くかけて、
私たちなりのスタイルが出来上がったころ、
予定外に私が退職することとなり、専業主婦になりました。
「専業主婦になるとは思ってなかったけど、
会社にもやもやしていたし、ちょうどよかったかも」
「仕事のこと考えなくていいってこんなに楽なのね!」
最初のうちは仕事のストレスを感じなくなったことで、
解放感がありました。
でもだんだんと私のなかで変化が起こっていたのです。
専業主婦になって私の心に起きた変化
専業主婦になるにあたって、
収入が減るため家計の見直しをしました。
「削れるとこを削らなければ!」
と、まず私のお小遣いを無くしました。
収入を得てないのに自由に使えるお金をもらうのが気が引けたのです。
どうしても必要なものは
家計に余裕があるときに購入するようになりましたし、
購入するときには
「本当に今必要なものなのか?
代用できるものはないか?
先送りできないか?」
を常に考えながら購入するようになりました。
以前から金額の大きな買い物や場所をとるものを買うときは
夫に
「〇〇を買おうと思うけどいい?」
と相談するようにしていたのですが、
専業主婦になってからは、
自分の洋服などを買うときも夫に確認するようになったんです。
無意識だったのですが、
「夫 ”だけ” が稼いできたお金だから、
自分のものを買うのは申し訳ないな」
という気持ちがあったのだと思います。
ほかにも、
夫が家事をしていると、
以前に増してありがとうということが多くなっていました。
共働きの時から、
お互い気持ちよく家事出来るように感謝の言葉は伝えていたのですが、
「ありがとう」に込められた気持ちにも変化がありました。
「私がしなきゃいけないのに、ごめんね、ありがとう。」
という風にです。
「私は仕事していないから、私が家事をしなくちゃいけないのに。」
こんな風に考えるようになっていました。
変わらなかった夫の態度
いちいち
「これ買っていい?」
と聞く私に対し、
夫は
「いいよ。
今までに俺が買っちゃいけないなんて言ったことあった?
言うと思う?」
と笑いながら答えました。
「そうだよね、言わないよね。」
と言いながらも、また聞いてしまうのです。
お伺いを立てるのが癖のようになっていました。
家事に対しても、夫がしていると
「私がするからいいよ」
と言うと
「ゆっくりしてて。」
という返事しか返ってきません。
私が専業主婦になって、夫の態度は何も変わりませんでしたが、
私は勝手に自分を卑下するような考えになっていました。
夫の態度が変わらなかったことで、自分の考え方が間違っているのではないかと気づけたのです。
夫婦のあり方をもう一度考えてみる
何でこんな風に無意識に考えるようになっていたのでしょうか。
考えてみると、
男は外で働き女は家を守る
という考えが主流だった時代をいきてきた
私の両親の姿が影響しているように思いました。
母は長いこと専業主婦でしたが、
途中から正社員として働き始めました。
しかし、父が家事をすることは一切ありませんでした。
私やきょうだいが手伝いはしていましたが、
父が家事をしている記憶は全くありません。
女性が家事をしなくてはいけないという考えが
こういった経験から無意識に染み付いていたのでしょう。
もう一つは
「お金は稼いできた人のもの」
という考えを持っていたのではないかと思います。
働いていた時には、
自分の働いたものは家計に入れるものであって、
自分のものであるという気持ちは一切なかったのですが、
専業主婦になったとたん考え方が変わってしまっていたようです。
夫は自分のお金だと口にすることも態度に出すこともありません。
私が勝手に思い込んでいたのです。
我が家の今の役割分担について考え直してみました。
夫は働き収入を得る、家にいるときは家事をする。育児をする。
私は家事、育児をする。
夫のほうが役割が多いように思いますが、
役割の数ではなく、
時間をどう過ごすかのほうが重要ではないかと思うようになっていきました。
夫が仕事に行っている間には、
日中にしなければいけない家事・育児を私が担当し、
2人が一緒にいる時間には分担しながら家事育児をする。
夫が収入を得て、
その収入からどこにいくら支出するかを考え実行するのが私。
2人で家族を支えていると考えれば、
収入を得ることだけが重要ではないように思えてきました。
夫婦仲に小さな変化が起きていた
専業主婦になって、
私は思考がマイナス思考になっていました。
「私は稼いできてないから」
ただそれだけで、
専業主婦になってよかった部分があるはずなのに、
そこには目を向けることなく、
一人で勝手に自分を卑下していたのです。
そこで、
専業主婦になってよかったことについて考えてみました。
まず何といっても時間に余裕ができたことです。
働いていた時は、
仕事に行く前・帰ってきてからのほうが仕事の時間より圧倒的に忙しかったのです。
だから、子どもにご飯を食べさせ、
風呂に入れ寝かせることが義務的になっていて
ゆっくり触れ合おうとする気持ちの余裕がありませんでした。
夫が何かし忘れたことがあると
「ちゃんとやってよ!」
とイライラしていましたが、いまは
「仕事あるし、私がするよ」
と思えるようになり、
時間があるときに家事をする夫に感謝の気持ちが大きくなりました。
時間に余裕があると気持ちに余裕ができるんですね。
感謝の気持ちを素直に伝えるようにしていると、
夫もだんだんと「ありがとう」と言ってくれることが増え、
以前に増してお互いに思いやれる様になっていると感じています。
もう一つは「働いてくれていること」に感謝できるようになったことです。
共働きだと、子どもの熱などで急に休まなくてはいけないとき、
「この前も私が休んだのに。
私だって仕事は簡単には休めないのに。」
夫が仕事に行くことにモヤモヤすることすらありました。
でも今は、こんな風な気持ちになるようなことはなく、
ただ
「働いてくれてありがとう」
という気持ちです。
今回のことは、
働き方に関係なく相手に感謝することの大切さや、
二人で家族を支えているということを改めて考える機会になりました。
私が専業主婦になっても態度を変えなかった夫には
感謝の気持ちでいっぱいです。
今回は夫を見直しました。
いまは以前よりも二人で会話する時間も増え、
専業主婦になって夫との関係も良くなりました。
専業主婦にならなければ夫の良さを再確認することもなかったかもしれません。
いまでは専業主婦になってよかったと思っています。
まとめ
1,働いている、働いていないで自分を評価するのは間違い!
2,家庭は夫婦二人で支えているということを忘れない
3,感謝は素直に伝えよう!